ボールねじの溝形状はどうなっていますか。ゴシックアーチとは?

ボールねじは「ねじ軸」、「ナット」、「ボール」の3要素が組み合わせて機能する機械要素です。
図のように「ねじ軸」と「ナット」の間をボールが転がることで、ねじ軸あるいはナットを非常に軽い力で回転させることができます。
ボールが転がる溝は「ねじ溝」や「転動面」と呼ばれていますが、その溝形状はただの円弧ではなく、「ゴシックアーチ」形状と呼ばれています。

ボールねじ組み合わせ図

ねじ溝モデル図

ゴシックアーチとは、二つの円弧を重ね合わせた円弧形状で、写真によくあるようなゴシック建築の教会などの尖頭アーチ(アーチ門)によく見られます。

ゴシック建築の教会(アーチ門)

なぜボールねじの溝形状がゴシックアーチかというと、単一円弧に比べてボールねじのすきま調整がしやすく、また、軽くナットを回すことができるためです。一般的なボールねじはゴシックアーチの溝形状を多く採用しています。

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