vol.07
空飛ぶ車など、夢だった新技術の現実化に立ち会えることが刺激的です
少量多品種を支える試作技術と一貫生産
長野工場で、モーターコア試作生産ラインの設備製作を担当しています。私の所属する試作技術課では、量産品とは異なり、少量多品種の試作モーターコアを製作します。大型プレス機による自動積層ではなく、一枚ずつ手作業で積み重ねる手積み工法を採用し、柔軟かつ短納期での対応を実現しています。たとえば、1度に18個といった少量のコアの製作には、この手積み工法を用いています。先輩方の指導やサポートを受けながら、私は試作生産ラインの設備製作を担当し、補助治具・接着部品の設計から、実際の組立・積層工程まで一貫して携わっています。受注生産のため案件ごとに仕様が異なり、コアの形状や仕様に合わせて接着材も選定するなど、その都度最適な方法を検討しています。また、進行中プロジェクトの打合せにも参加し、現場視点での改善提案も行っています。
試作を重ねて生まれる達成感と成長
量産に進む前の試作段階では、最終製品を決めるまでに設計や形状、より良い結果を得るための製造方法を何度も見直します。お客様ごとに求める性能が異なるため、要望に応じて複数の試作を行い、サプライヤーと連携しながら最適な方法を探ります。調整を重ねつつ生産を円滑に進めることも日々の重要な業務です。さまざまな視点から課題に向き合える環境は新鮮で、問題解決の力を高めてくれます。思い通りに進まないこともありますが、きっと良い結果が出る選択肢があると考え、1つ1つトライすることで、その積み重ねが成長につながります。もともとものづくりが好きな私は完成したモーターコアが形となり、お客様へ届けられる瞬間に大きなやりがいを感じます。
時間管理と言葉の壁、責任への順応
入社してからは日常生活や考え方に大きな変化がありました。特に責任の重さに慣れ、時間を効率的に管理することが大変でした。学生時代は自分のペースで予定を立てられましたが、社会人になると仕事は期限やチームの状況に左右され、自分だけの努力では完結しません。さらに、1年目は聞いたことのない言葉が多く、人によってモノの呼び方が異なることから、指示をすぐに理解できないことがあり、不安を感じることもありました。初めはスピードについていくのが難しく、思うように作業が進まないこともありましたが、その中で優先順位の付け方や柔軟な対応力を学び、少しずつ自信を持てるようになりました。これからも一つひとつ経験を重ねながら、成長していきたいと思います。
高精度な技術と顧客を繋ぐ信頼
当社の強みはモーターコア製造における高精度の加工技術と深い専門知識にあります。厳しい公差管理のもと、高品質な積層材や金型を生み出し、モーターの性能を最大限に引き出しています。同じ条件下で他社製と比較検査した際、KURODAの製品には全く隙間がなく、その品質の高さを実感しました。そして、お客様目線の対応により、各案件の要求に応え、長期的な信頼関係を築いてきました。創業100周年を迎えたKURODAの歴史には技術の進歩や市場の変化に合わせて挑戦を続けてきた歩みがあります。私はその現場で学びながら、これからの100年に向けた新しい挑戦にも積極的に関わり、培われた技術と信頼を土台に自分の力で価値を生み出し、KURODAの未来を共に創っていきます。日々の業務には、そんな思いを胸に全力で取り組んでいます。
未来の技術を見据えた素材選定と移行を支え、技術革新に貢献したい
100年の歴史を持つKURODAがこれからも成長するためには常に新しい技術に挑戦し、競争力を保つことが大切です。試作課では空飛ぶ車などかつては夢だった新しい技術や、より薄い積層鋼板を使ったモーターコアの開発を触れる機会があり、手を動かしながら学ぶことができます。技術が急速に進化する現代では、かつて想像だったことが現実になりつつあることを実感でき、非常に刺激的です。新素材に関する情報はネットにはなく、直接鋼材メーカーへ問い合わせ、実験を重ねています。同じ素材でもメーカーによって性質が異なるため、自身の経験が不可欠だと感じています。また、薄い積層材は高速モーターで特に重要ですが、生産は複雑になりコストも増加します。私はこうしたプロジェクトを通じ、新しい材料の特性や課題を体験し、現在の鋼材から将来の市場に適した材料へのスムーズな移行を支え、KURODAの技術革新に貢献したいと考えています。